583系きたぐに 2012年3月15日 定期運行終了の一日前 v.長文
[鉄道]583系
わりと本気で書きます。驚異的に長文になるかもしれません
というかきっとこのページは重いです

やっぱりこの切符は死ぬまでの宝物
大阪駅に着く 大阪環状線のホームから特急・急行専用の乗り場に向かう


ここから「きたぐに」の名前が消えるのか…
階段付近から雰囲気は変わる もう液晶の案内板には23:27発「きたぐに」と0:34発「サンライズ」のみ
これからの旅路に期待が湧くとともに 夜行列車の本数の少なさに寂寥感を覚える



列車がまいります

列車が入線する


メインの窓の上に小窓が並ぶ583系
この上段に乗るのかと思うと心が躍る

大阪駅の案内では10連だが今夜の「きたぐに」は12連
普段より2両増結である
やはり間もなくラストランなだけに満員だ


幕式の列車名・行先表示に差し込みの表示が併用されている
アナログな表示だが見易くて良い
やはり583系は国鉄車両だと実感する

そして屋根のアーチが美しい
連結部から見ると車両限界一杯の大きな車体が力強い


側面に描かれた「Kitaguni Express」ロゴは夜行列車の夢がつまっているが

もう「Express」つまり「急行」は「はまなす」だけになるのかと思うと寂しい限り

車内に入ると向かいの銀色に扉が光る いつも京阪に乗っていると新鮮だ
大阪駅入線から発車まで二、三十分あるので車内を見て回る


ガラガラと音がたたないように開き戸になっている通路を通り座席車を見ると



天井に折り畳まれた寝台がある
寝台が使われないと583系の広い空間は寒々しい
次いで洗面台とトイレを通る

洗面台の蛇口からお湯が出ることに驚いた
更に自動水栓だ


トイレは国鉄型に共通する和式
洗面台、トイレの手洗い共に流れる水は飲料水ではないらしい
次にグリーン車


リクライニングシートが並ぶ

寝台が撤去された頭上の空間は異様に広い
どことなく外国の列車のようにも思える
グリーン車に改造した際に窓も換えたのか窓と座席の不一致は無く外も見易そうで

更にフットレストもついていて実に快適そうだ



お世話になったのは9両目6列上段
金銭的に当然B寝台で最安の中上段である
そして折角なら上段だと思い上段にした


最も新潟寄りは12号車

運転室の後ろの機械室や

角ばった運転席の窓


輝く特急車のシンボルと上下の貫通扉のレールなど
どこを見ても質実剛健 重厚で格好良い
一回りしたので自分の区画に入る



583系は狭いと聞いていたが確かに狭い

残念ながらパン下中段は取れなかった
更に上段は屋根の形がもろに出て窓の近くはどんどん狭くなっていく
最初は荷物を持って入るのに一苦労 向かいの女性は荷物を上段まで上げられなかったので手伝った
入るのには苦労した上段寝台だが

案外寝るのには十分でむしろ快適だった

枕元には蛍光灯があり読書するには丁度良い

しかしカーテンを開けると高さを思い知る

そして起きると天井にある突起で頭を打った

そして窓が小さい上に床にあり外を見るのに一苦労
しかしやはり寝る分には問題ない
ガコンという少しの衝撃と共に「きたぐに」は大阪駅を離れる
走行音はゴーという重厚なもの
デッキでは走行音がうるさいが、客室は防音がしっかりしており割と静かである
JRの通勤電車では耳につくガタンゴトンという音はあまり聞こえない
新大阪を出ると各停車駅の到着時刻の案内が入る
急行だけに多めの停車駅を車掌が丁寧に読み上げる
車内放送の前には「汽笛一声新橋を はや我が汽車は離れたり」の鉄道唱歌のオルゴール
長く国鉄車両で使われたこのメロディーは、583系の歴史を物語るかのよう
通勤電車に乗り慣れていると、夜行のゆったりとした柔らかな語り口はある種の新鮮味を覚える
特に印象に残ったのは「鉄道ファンの皆様、興奮覚めやらぬと思いますが、備えつけの浴衣に袖を通し、ベッドに横になり、きたぐに号の乗り心地をお楽しみ下さい」という旨のアナウンス
型にはまった放送だけでない辺り、長距離列車らしくて実に良い

どこの駅だったか忘れてしまったが新快速用の225系が回送幕で留置してある
こういった非日常感こそ夜行の楽しみではないだろうか
滋賀県から福井県辺りで周りの寝台から寝息やいびきが聞こえ始めた
別に眠れないほどではないが向かいの寝台から盛大ないびきが
荷物を上げるのを手助けした女性である
かなり美人だったのだが美人でもいびきをかくのかと勉強した
夜行列車は新たな発見に満ちあふれている




直江津に着くと少しばかりの長時間停車
特別に車内販売が入って来たのでどんなものか見に行ったがあまり大した物は売っていなかったので写真を撮る事にする
そのまま暫くするともう新潟
最後に流れた鉄道唱歌のオルゴールは楽しかった夜行列車の旅の終わりを告げ
まだまだ乗っていたいが下車の支度を整える

がらんと空いた寝台が物悲しい
ありがとう、583系 きたぐに廃止でもまだまだ活躍できると僕は信じている

終着、新潟駅
というかきっとこのページは重いです

やっぱりこの切符は死ぬまでの宝物
大阪駅に着く 大阪環状線のホームから特急・急行専用の乗り場に向かう


ここから「きたぐに」の名前が消えるのか…
階段付近から雰囲気は変わる もう液晶の案内板には23:27発「きたぐに」と0:34発「サンライズ」のみ
これからの旅路に期待が湧くとともに 夜行列車の本数の少なさに寂寥感を覚える



列車がまいります

列車が入線する


メインの窓の上に小窓が並ぶ583系
この上段に乗るのかと思うと心が躍る

大阪駅の案内では10連だが今夜の「きたぐに」は12連
普段より2両増結である
やはり間もなくラストランなだけに満員だ


幕式の列車名・行先表示に差し込みの表示が併用されている
アナログな表示だが見易くて良い
やはり583系は国鉄車両だと実感する

そして屋根のアーチが美しい
連結部から見ると車両限界一杯の大きな車体が力強い


側面に描かれた「Kitaguni Express」ロゴは夜行列車の夢がつまっているが

もう「Express」つまり「急行」は「はまなす」だけになるのかと思うと寂しい限り

車内に入ると向かいの銀色に扉が光る いつも京阪に乗っていると新鮮だ
大阪駅入線から発車まで二、三十分あるので車内を見て回る


ガラガラと音がたたないように開き戸になっている通路を通り座席車を見ると



天井に折り畳まれた寝台がある
寝台が使われないと583系の広い空間は寒々しい
次いで洗面台とトイレを通る

洗面台の蛇口からお湯が出ることに驚いた
更に自動水栓だ


トイレは国鉄型に共通する和式
洗面台、トイレの手洗い共に流れる水は飲料水ではないらしい
次にグリーン車


リクライニングシートが並ぶ

寝台が撤去された頭上の空間は異様に広い
どことなく外国の列車のようにも思える
グリーン車に改造した際に窓も換えたのか窓と座席の不一致は無く外も見易そうで

更にフットレストもついていて実に快適そうだ



お世話になったのは9両目6列上段
金銭的に当然B寝台で最安の中上段である
そして折角なら上段だと思い上段にした


最も新潟寄りは12号車

運転室の後ろの機械室や

角ばった運転席の窓


輝く特急車のシンボルと上下の貫通扉のレールなど
どこを見ても質実剛健 重厚で格好良い
一回りしたので自分の区画に入る



583系は狭いと聞いていたが確かに狭い

残念ながらパン下中段は取れなかった
更に上段は屋根の形がもろに出て窓の近くはどんどん狭くなっていく
最初は荷物を持って入るのに一苦労 向かいの女性は荷物を上段まで上げられなかったので手伝った
入るのには苦労した上段寝台だが

案外寝るのには十分でむしろ快適だった

枕元には蛍光灯があり読書するには丁度良い

しかしカーテンを開けると高さを思い知る

そして起きると天井にある突起で頭を打った

そして窓が小さい上に床にあり外を見るのに一苦労
しかしやはり寝る分には問題ない
ガコンという少しの衝撃と共に「きたぐに」は大阪駅を離れる
走行音はゴーという重厚なもの
デッキでは走行音がうるさいが、客室は防音がしっかりしており割と静かである
JRの通勤電車では耳につくガタンゴトンという音はあまり聞こえない
新大阪を出ると各停車駅の到着時刻の案内が入る
急行だけに多めの停車駅を車掌が丁寧に読み上げる
車内放送の前には「汽笛一声新橋を はや我が汽車は離れたり」の鉄道唱歌のオルゴール
長く国鉄車両で使われたこのメロディーは、583系の歴史を物語るかのよう
通勤電車に乗り慣れていると、夜行のゆったりとした柔らかな語り口はある種の新鮮味を覚える
特に印象に残ったのは「鉄道ファンの皆様、興奮覚めやらぬと思いますが、備えつけの浴衣に袖を通し、ベッドに横になり、きたぐに号の乗り心地をお楽しみ下さい」という旨のアナウンス
型にはまった放送だけでない辺り、長距離列車らしくて実に良い

どこの駅だったか忘れてしまったが新快速用の225系が回送幕で留置してある
こういった非日常感こそ夜行の楽しみではないだろうか
滋賀県から福井県辺りで周りの寝台から寝息やいびきが聞こえ始めた
別に眠れないほどではないが向かいの寝台から盛大ないびきが
荷物を上げるのを手助けした女性である
かなり美人だったのだが美人でもいびきをかくのかと勉強した
夜行列車は新たな発見に満ちあふれている




直江津に着くと少しばかりの長時間停車
特別に車内販売が入って来たのでどんなものか見に行ったがあまり大した物は売っていなかったので写真を撮る事にする
そのまま暫くするともう新潟
最後に流れた鉄道唱歌のオルゴールは楽しかった夜行列車の旅の終わりを告げ
まだまだ乗っていたいが下車の支度を整える

がらんと空いた寝台が物悲しい
ありがとう、583系 きたぐに廃止でもまだまだ活躍できると僕は信じている

終着、新潟駅
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