4日目 3/18
['12 北海道旅行] 4日目 3/18
この記事は続き物ですから3日目 3/17を先に読んで頂きたい
………
布団が少しばかり薄かったのか、寒さに目を覚ますとまだ日は昇っていませんでした。
「まだ夜かぁ」
そう思い再び目を閉じようとしたその時
イヤホンが挿さったままの携帯電話が転がっているのに気がつきました。
…ハッ!
瞬間で目が覚め、電気を点けると次々と状況がわかってきました。
そして今日は5時に起きなければならなく、
仮に寝坊して出発する準備をする時間を無くしても5時30分には起きなくてはならないことも思い出しました。
やってしまったか?
計画全部パーか!?
そう思って恐る恐る携帯電話を開いてみますと
奇跡的に4時。
助かったという安堵が心地よく身を包みます。
ああ、セーフか。
そう思って一旦焦りのあまり起こした体を再び横にし、
寒くて目が覚めただけあって冷えた肩を温めるべく布団を再び上げました。
寝ぼけると人間何をしでかすかわからないものです。
知らぬ間に、
二度寝してしまいました。
しばらくすると、
部屋の電気がまぶしくて目を覚ましました。
早朝の寝起きというのは不機嫌になるもので、
「なんで電気点いてんねん」
そう思いながら電気を消すべく体を起こした時にすべてを思い出しました。
マズイ。
そう思った次の瞬間、4時に起きた時に知らずのうちにイヤホンを抜いていた携帯のアラームが鳴りました。
つまり、まだアラームを設定していた5時であるということです。
助かった。
このホテルに棲んでいる幽霊が起こしてくれたのでしょうか。
そう思うと、不思議にも、なかなか眠れない雰囲気のこのホテルに感謝の念すら湧いてきました。
さて、外に出ますと今朝も旭川は氷点下。
足元の凍てつく雪を踏み締めてまだ活動を始めていない旭川市街を歩くと旭川駅に到着です。


ホームに止まっている今日の列車は気動車です。
ローカル線ならではの単行で、旅情はあるものの
赤字路線と聞く宗谷本線のこれからが気になってしまいます。
しばし微垂むとほぼ中間地点の音威子府駅に到着です。



ここはかつての天北線分岐点
雪に埋まってよく見えませんが、やたらと広い敷地に何とも言えない寂しさが感じられます。


暫くすると車窓は雪と針葉樹林だけになり、その中を列車は駆け抜けてまいります。
針葉樹林と雪の白黒の世界を抜けると、エンジンがうなりを上げ、列車は稚内へラストスパート。
6時間の運行の末稚内駅に列車は滑り込み

ここが遥か九州から続く鉄路の果て
改築されて綺麗な駅舎が迎えてくれます。
稚内駅前を歩くと、なんと気温はマイナス8度。
路上のあらゆる水分が凍り、歩道に少しでも傾斜があれば、歩くことすら一苦労。
三月でこれならば真冬の地元の人の苦労はいかほどのものなのでしょうか。
稚内駅からバスに乗り換え1時間。
往復2430円、稚内市街から24キロを走り抜け、
離島を除く日本最北端・宗谷岬に到着です。
白雪白波と青い水面との対比は正に芸術です。
…とまあ、宗谷岬についたところで
この書き方疲れた。や~めた。小説家、あるいはライターって偉いね。
宗谷岬は昼というのに気温はマイナス11度。
しかし路線バスで来てしまうと帰りは3時間半後(17:16)までバスが来ない。

バス待合室にはだれもいない。暖房もない。寒い。
というかバスの待合室の窓あけっぱなしにした奴誰だ!出てこい!
何でバス停の中に雪が積もってんだよこの野郎!
というわけでバス停にいても寒いので最北端の辺を歩きまわってみます。
最北端シリーズ!
ああ寒い!
最強に寒いのにこっちの装備は
京都でいつも来ている上着(わかる人はわかるかな?いっつも着てるやつ。)にヒートテック、普通の肌着シャツ、トレーナーの四枚。
どう考えても軽装過ぎる。
何でもっとまともな上着にしなかったんだろう。
下に至ってはパッチと普通のズボン、足には普通の靴下(くるぶしまでしか来ないやつ)、野球用のアップシューズ。
やっぱり自分アホやな。改めて実感する。
雪が踏まれて溶けて、それでもすべてを凍らす冷気によって再び凍って滑るのなんの。
何回こけそうになったことか
それで「うわっ」とか言っちゃって
周りに人がいないのに空しすぎるぜ俺!ってなって
また寒さが突き刺さる。
3時間耐え抜いたらバスが来た。
来なかったらきっと凍死していたことだろう。
バス、あったけえ。助かった~
そして旅館へ。
旅館山一っていうんだけど

料理が旨い!部屋がきれい!暖かい!
昨日のホテルが悲惨だっただけに最高だった。
特に料理が素晴らしい。

稚内名物たこしゃぶに天麩羅と刺身の盛り合わせ、鰈の煮付け、鱈の白子(見た目はグロテスクだがまろやかで美味)、そして極めつけは毛蟹丸々一匹!
質・量共に素晴らしかった。今日の朝昼はケチって殆ど食べてなくて、空いた腹に染み渡るようだった。
一泊二食付き7500円は少し贅沢だけどこれならむしろ安いね
旅館でテレビを見ると
明日の旭川の最低気温はマイナス15度。もはや氷点下に達するだけで騒ぐ関西が大袈裟に感じられる。
旅館のありがたみを改めて感じた。
激安宿も良いけど、やっぱり旅館は素晴らしい。
………
布団が少しばかり薄かったのか、寒さに目を覚ますとまだ日は昇っていませんでした。
「まだ夜かぁ」
そう思い再び目を閉じようとしたその時
イヤホンが挿さったままの携帯電話が転がっているのに気がつきました。
…ハッ!
瞬間で目が覚め、電気を点けると次々と状況がわかってきました。
そして今日は5時に起きなければならなく、
仮に寝坊して出発する準備をする時間を無くしても5時30分には起きなくてはならないことも思い出しました。
やってしまったか?
計画全部パーか!?
そう思って恐る恐る携帯電話を開いてみますと
奇跡的に4時。
助かったという安堵が心地よく身を包みます。
ああ、セーフか。
そう思って一旦焦りのあまり起こした体を再び横にし、
寒くて目が覚めただけあって冷えた肩を温めるべく布団を再び上げました。
寝ぼけると人間何をしでかすかわからないものです。
知らぬ間に、
二度寝してしまいました。
しばらくすると、
部屋の電気がまぶしくて目を覚ましました。
早朝の寝起きというのは不機嫌になるもので、
「なんで電気点いてんねん」
そう思いながら電気を消すべく体を起こした時にすべてを思い出しました。
マズイ。
そう思った次の瞬間、4時に起きた時に知らずのうちにイヤホンを抜いていた携帯のアラームが鳴りました。
つまり、まだアラームを設定していた5時であるということです。
助かった。
このホテルに棲んでいる幽霊が起こしてくれたのでしょうか。
そう思うと、不思議にも、なかなか眠れない雰囲気のこのホテルに感謝の念すら湧いてきました。
さて、外に出ますと今朝も旭川は氷点下。
足元の凍てつく雪を踏み締めてまだ活動を始めていない旭川市街を歩くと旭川駅に到着です。


ホームに止まっている今日の列車は気動車です。
ローカル線ならではの単行で、旅情はあるものの
赤字路線と聞く宗谷本線のこれからが気になってしまいます。
しばし微垂むとほぼ中間地点の音威子府駅に到着です。



ここはかつての天北線分岐点
雪に埋まってよく見えませんが、やたらと広い敷地に何とも言えない寂しさが感じられます。


暫くすると車窓は雪と針葉樹林だけになり、その中を列車は駆け抜けてまいります。
針葉樹林と雪の白黒の世界を抜けると、エンジンがうなりを上げ、列車は稚内へラストスパート。
6時間の運行の末稚内駅に列車は滑り込み

ここが遥か九州から続く鉄路の果て
改築されて綺麗な駅舎が迎えてくれます。
稚内駅前を歩くと、なんと気温はマイナス8度。
路上のあらゆる水分が凍り、歩道に少しでも傾斜があれば、歩くことすら一苦労。
三月でこれならば真冬の地元の人の苦労はいかほどのものなのでしょうか。
稚内駅からバスに乗り換え1時間。
往復2430円、稚内市街から24キロを走り抜け、
離島を除く日本最北端・宗谷岬に到着です。
白雪白波と青い水面との対比は正に芸術です。
…とまあ、宗谷岬についたところで
この書き方疲れた。や~めた。小説家、あるいはライターって偉いね。
宗谷岬は昼というのに気温はマイナス11度。
しかし路線バスで来てしまうと帰りは3時間半後(17:16)までバスが来ない。

バス待合室にはだれもいない。暖房もない。寒い。
というかバスの待合室の窓あけっぱなしにした奴誰だ!出てこい!
何でバス停の中に雪が積もってんだよこの野郎!
というわけでバス停にいても寒いので最北端の辺を歩きまわってみます。
最北端シリーズ!
ああ寒い!
最強に寒いのにこっちの装備は
京都でいつも来ている上着(わかる人はわかるかな?いっつも着てるやつ。)にヒートテック、普通の肌着シャツ、トレーナーの四枚。
どう考えても軽装過ぎる。
何でもっとまともな上着にしなかったんだろう。
下に至ってはパッチと普通のズボン、足には普通の靴下(くるぶしまでしか来ないやつ)、野球用のアップシューズ。
やっぱり自分アホやな。改めて実感する。
雪が踏まれて溶けて、それでもすべてを凍らす冷気によって再び凍って滑るのなんの。
何回こけそうになったことか
それで「うわっ」とか言っちゃって
周りに人がいないのに空しすぎるぜ俺!ってなって
また寒さが突き刺さる。
3時間耐え抜いたらバスが来た。
来なかったらきっと凍死していたことだろう。
バス、あったけえ。助かった~
そして旅館へ。
旅館山一っていうんだけど

料理が旨い!部屋がきれい!暖かい!
昨日のホテルが悲惨だっただけに最高だった。
特に料理が素晴らしい。

稚内名物たこしゃぶに天麩羅と刺身の盛り合わせ、鰈の煮付け、鱈の白子(見た目はグロテスクだがまろやかで美味)、そして極めつけは毛蟹丸々一匹!
質・量共に素晴らしかった。今日の朝昼はケチって殆ど食べてなくて、空いた腹に染み渡るようだった。
一泊二食付き7500円は少し贅沢だけどこれならむしろ安いね
旅館でテレビを見ると
明日の旭川の最低気温はマイナス15度。もはや氷点下に達するだけで騒ぐ関西が大袈裟に感じられる。
旅館のありがたみを改めて感じた。
激安宿も良いけど、やっぱり旅館は素晴らしい。
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