どうも。一か月のご無沙汰、いかがお過ごしでしょうか。十一月になりましたね恐ろしい。ホンシメジがおいしい季節ですね。松茸ごはんもいいけれど、ホンシメジの炊き込みご飯の良さがもっと認知されてもいいんじゃないかと思う今日この頃であります。昔の人は「香り松茸味シメジ」って言ってるのに。私はと言うと、そんな秋の味覚も満喫する暇もなく、季節の変わり目の朝晩の冷え込みというアッパーカットを喰らってしまい、風邪ひいてえらい目にあっています。
風邪と勉強により、あまり記事を書く時間が無く、十一月一日に更新しようとか思ってたんですが、どうにも書く時間が取れず十一月二日の更新になります。別に心待ちにしている人なんて存在しないと思われるので問題ないと思います。JR風に言うと遅れ約一日って感じですか。実はこれを書いてみたかっただけだったりします。
バファローズ関係の記事を書くのでバッファちゃんの挿絵でも入れようと思いましたが…いざ描いてみると誰だコレ!?バッファちゃんの描き方忘れたあぁ~
あきませんな。浪人してたら落書きする暇も無いや。絵は描けなくなる一方ですね。もとからそんなにうまいと思ってませんけど、明らかに手が動かなくなっている。書道の方もそうなんですよ。こっちは十年やってきたはずなんですけど…弟に負ける日は意外と近いのかもしれません。年賀状を筆ペン(或いは筆)で書くのやめようかなあ…見る人が見たら三流とわかるしなあ。
さて、本題ですが、去る10月7日、我等が大スター・北川博敏選手の引退試合に行って参りました。野球見に行く暇なんて有るのかと問われそうですが…北川引退と言う話を聞いて、何というか、僕の中の猛牛魂がソウルドライブなんだよ!燃え盛ったんだよ!今燃え上がる紅の炎よ高く舞い上がれ熱く!
京橋から、我等の愛する大阪市営地下鉄に乗って、長堀鶴見緑地線70系のLinear motor car 7000とか出る電光掲示板に見とれてエクスタシィを感じ恍惚としていると知らん間にそれっぽい人が増えてきます。鶴見緑地線ってのは平成の最初っぽい感じがなんともいえませんよね。車体横の電光掲示板とか車内の電光掲示板とか駅の電光掲示板とか。そして知らん間に、本当にあっという間に大阪ドームに着きました。電車に乗っても疲れないという体質(性癖?)というのは意外と便利なのかもしれません。
前に来たのは近鉄最終年ですから、ずいぶんと雰囲気が変わった感じがします。特に売店。前より繁盛してるんじゃないだろうか。北川のシャツやユニホームを着たファンが多数見受けられました。やっぱり引退試合特有の雰囲気がありますね。
そして観客席に入ると、北川一色でした。近鉄残党の多いこと。青波党より多いんじゃないか?対する三塁側西武のほうはガラガラでした。まあ普通来んわな。
試合開始前のスタメン発表。
一番深江。誰。
二番大引。
三番T岡田。内野席はそんなに沸かず。
四番イデホ。斜め後ろに座る、恐らく韓国人の姉ちゃん二人組がイデホのタオルを掲げて黄色い声援を送るが周りはやはり沸かず。
そして…「五番ファースト・北川」
この発表と共に大阪ドームが沸きましたよ。一緒に観戦したあ氏と、何席かの空席を挟んで横にいたやたらテンションの高いおっちゃんが何か叫んでいたので、僕も負けじと「キター」とか「うおおお~」とか、挙句の果てにリミッターがとんで「アァァ―」とか叫んで(奇声を上げて)いました。今から振り返るとキチガイ的所業ですが…勢いとは恐ろしい。前方の人が引いていたのは言うまでもないと。
今から考えれば、どんだけテンションが高いんだ(笑)という感じですが、あ氏と、おっちゃん(知らんおっちゃん。やたらめったらテンションが高かった)には感謝申し上げたい。
普通、甲子園の阪神戦以外、内野自由席であそこまで熱く(魂を前面に出して)野球を見ることは出来ないですから。基本的に応援歌とか知らないで、打ったときに盛り上がるぐらいですからね。
甲子園の内野席の阪神ファンもメガホン叩くだけだし、熱いかと言われれば疑問符が付くけれど。
とにもかくにも、僕に心行くまで北川の応援歌を叫ばせてくれた二人には感謝であります。
先発投手・前田も何者かよくわからないんですが、まあプレーボール。
すると意外と前田が好投。そして北川の打席が回ってきます。とにかく叫びましたね。これで最後かと思うと、もっと全力で叫べばよかったとか、そういった未練めいたものは残したくないじゃないですか。
奇跡を呼び込む男 笑顔で決めろ
快音響かせ 白球飛ばせ高く
北川! 北川! かっ飛ばせ―北川!
外野の応援席では、近鉄の旗が振られていて、横断幕には「奇跡 笑顔 忘れない」の文字。何だか泣きそうになりましたね。しかし、北川選手、力んでたのかなあ。力んでたんだろうなあ。打ち上げまくり。それでもツーベースを打ってくれた時には我々はスタンディングオベーションになるぐらい沸きましたよ。ファンが見たいと思う一打を打ってくれる。北川選手はやはり凄い。別格ですよ。身体能力的にはそこまで高くないと思いますが、ここ一番の勝負強さは、他の選手の及ばざるところです。いらんとこで打ってばっかりの40本とかよりも、ここぞという時の一本ですよ。これでこそ我等の敬愛する、奇跡を呼び込む男・北川博敏。それだけに引退は惜しい…!
試合としては、ホームランこそなかったものの、猛牛打線が爆発し、7-0でバファローズが快勝。T岡田とかイデホとか打ちまくりましたよ。途中から日高や坂口が出てきて、オリックスファン感謝祭みたいな楽しい試合だったけど、もうちょっと張りあえよ西武。
バファローズファン、北川ファンとしては本当に充実した試合でした。しかし、これで終わりなんだなと思うと途方もなく寂しいですね。その寂しさをここに記そうにも、正直、言葉に出来ません。
そんな、試合の熱狂と祭りの後のアンニュイが入り混じった中、北川選手の引退セレモニーが始まりました。しかし…
あッやべ。目から汗が、いや、これは目からキハ58だあぁぁ~!
止まらん。さすがキハ58。
涙に霞んで北川選手が見えない。うぅ。
頭もパニックになってたみたいで、「親父、お袋、ありがとうございました」以外は何言ってたかイマイチ思い出せないんですよね。帰ってテレビで見て「こんなこと言ってったっけ」となる始末(おい)
本当に、愛すべき近鉄戦士、ナニワの野球人だったと思います。史上最高のあの奇跡だけでなく、その後もここぞというところで打つ勝負強さ、我々関西人がいかにも好きそうな、いや実際大好きなその笑顔、決して忘れません。
ところで、北川氏はコーチに就任するみたいですね。いつかは監督に…とか近鉄残党としては考えてしまいますね。いいじゃん北川監督で。
監督 北川
打撃C ローズ ブライアント
守備走塁C 水口・大村
バッテリーC 的山
投手C 赤堀・大塚
敬称略。いいじゃんこんなかんじで。ローズが監督というのもいいな。是非とも見てみたい。
…………ついに北川選手も引退を迎えてしまいましたね。あとは山崎選手ぐらいですか、近鉄色のオリックスの選手は。他にも、なにわのプリンス岩隈投手やノリさんも元気でやってますが、あと何年、近鉄残党は生き延びられるでしょうかねえ。
って思ってたら山崎選手が西武にトレードに出されるだと!?近鉄スタンダード応援歌は全滅か?
ということは横山選手ぐらい、っていうか「だけ」ですか?近鉄の応援歌が残っているのは。
プロ野球を見ていても、何だかぽっかりと心に穴があいたように空しくなってしまいました。正直、巨人と日ハムの日本シリーズがつまんないつまんない。はあ。
ちなみに、この記事では写真を使おうと思ったんですが、内野自由席からホームベース周辺は残念ながらカメラの射程外。画像が用意できませんでした。臨場感に乏しい記事ですが、あしからず。
奇跡を呼び込む男 笑顔で決めろ
快音響かせ 白球飛ばせ高く
北川! 北川! かっ飛ばせ―北川!
狙いを定めて飛ばせ 気合の一打
快音響かせ 白球飛ばせ空へ
かっ飛ばせ―北川! 西武を倒せ オー!