まず、自転車紹介から。
プレシジョンスポーツ、通称プレスポ。

元々は28cの自転車なんだけれど、後輪のタイヤがダメになったので替えて25cになっている。
カゴはママチャリの物を使いまわし。一万円ぐらいかけてツーリング用に改造しようかと思ったが、高いのでやめた。今から思えば、実際一万円もしなかったみたいだし、改造すべきだったと思う。リュックで走ると走行距離が伸びない(ように思う)。
装備は、テントと寝袋、借り物のイワタニジュニアバーナーぐらい。あとは服とか工具とか。寝袋が意外と厄介で、昔キャンプに行った時の物を持っていったのだが、バカでかいし重い。直径25×40cmはダメだ。これもツーリング用の物を買うべきだった。
エンジン(私)は、浪人、大学一回と大して運動せずに錆びついている。
実は、用事が入ってしまい、計画していた出発日から一日遅れてのスタートである。まあ最南端は諦めた後(
「いいわけ」参照)なので、一日の遅れなどどうでもよくなっている。若干自暴自棄だが、とりあえず無計画に走ってみる。寝袋を積むために、最近外していた籠を付けて出発するも、籠の取り付け部のトラブルが続発。枚方で直すことになる。
気を取り直して再スタート。枚方大橋まで快走する。しかし枚方大橋の直前で車道の具合(交差とか交通量とか)が自転車の行方を阻む。歩道を渡るためにUターン。荷物が重くてふらつく。どうしてこうも日本の道って自転車に優しくないのか…。
枚方大橋から眺める淀川が美しい。淀川大好き。私にとって淀川とはインドの人にとってのガンジス川みたいなもので、もはや崇拝の対象といっていいぐらい好きだ。まあ無宗教だから偉そうなことを言うつもりは無いけれど。淀川のように心の広い人になりたいね。しかし走るのに必死で写真を取るのを失念。というより、ツーリング中、カメラはでかくて重いから持っていけず、よってスマホしかカメラが無くて、電池の消費を避けるために写真が殆ど撮れていない。スマホは便利だ。電話、地図、インターネット、GPS、それにカメラもこなすスーパースターだ。特にGPS機能がいい。今回初めて気づいたが、これはすごい。とても便利だ。それだけに電池切れが怖かった。

さて、橋を渡ったは良いが、吹田、豊中あたりの道がこまごまごちゃごちゃしていて迷う。ここで一時間ぐらいロスしてしまう。このロスが後々響く。
どこだったか忘れたが、このあたりで大きな橋を渡った。このとき、車道は真っ直ぐなんだけど自転車は迂回させられる。歩道橋を上るときみたいな迂回である。なぜ車道の外側に歩道を付けないのか?この橋の設計者に問い詰めてやりたい。どうして日本の道は…(以下略)

しばらく走ると、やっと兵庫県、尼崎市に入った。腹が減ったのですき家の牛丼大盛を平らげる。運動したら腹が減る。もう一杯食べようかと思ったがやめておく。腹もそこそこ膨れたし、また走り出す。尼崎市広い。



西宮市を通過し、昼過ぎあたりに神戸市。六甲の山並みが近い。神戸は都会なだけあって整備が行き届いていて、道が割と走りやすい。しかし神戸市もやたらめったら広い。いつまで走っても神戸。道に立っている標識で初めて知ったのだけれど、神戸市には兵庫区がある。兵庫県神戸市兵庫区。なんだかすごく違和感がある。沖縄県に沖縄市があると知った時ぐらいの違和感。なんでや感とでもいうべきか。

和田岬線だ!

いつまで神戸市やねんとか言いながら須磨の海沿いを駆け抜けると明石。明石市もまた広い。間近で見る明石海峡大橋がきれいだった。海の上を一筋の橋が伸びている。日本の建築技術の凄さを感じる。建築の美というやつだ。よくこんな物作ったな。
明石を抜け、加古川、高砂まで来ると、閑静な住宅街からのどかな風景になってくる。交通量も若干減るのだが、道が自転車にとって走りにくくなる。ここで車をよけようとして縁石にペダルをぶつけてしまった。恐らくこのときに足首を痛めた。この時はどうということは無かったが、後々調子が落ちる。
加古川のマクドでおやつにハンバーガーとチーズバーガーを食べる。普段の私ならあり得ないことだが、それだけ消費カロリーがすごいのだ。消費カロリー3280+基礎代謝2500ぐらいで、合わせて5700kcalぐらいとらないとエネルギー不足になってしまう。もう、腹が減って仕方ない。
高砂あたりでGPSがキャンプ場のある赤穂まで「残り41km」と示していたからひたすら走ったのに、2時間ぐらい走っても「残り35km」とか言い出した。…ん? 日が暮れるまで走り続けて、案内標識を見たら「相生(赤穂の一つ手前の市) 28km」。嘘やん。絶対GPS嘘ついてるやん。あとで判明するのだが、どうやらスマホアプリのマップは直線距離を表示するらしい。実際の距離を表示させたかったら道順検索をする必要があるようだ。
とにかく、どっぷりと日が暮れてしまったので、これ以上の走行を諦め、姫路でホテルを探す。しかし、大学生で夏休みを満喫している私には全く興味もないことだったのだけれど、3連休の一日目。姫路駅前のホテルはすべて満室。ヤバい。路頭に迷う…!
そんななか飾磨のホテルに電話をかけると、空きがあるという。良かった。なんとか寝床を確保した。安い割に綺麗でなかなか良いホテルだ。コンビニでスパゲティとおにぎりを買って部屋に戻り、テレビを点けると「世界ふしぎ発見」をやっていた。大学入試の時には、地理の勉強でよく見たなあ。そういやしばらく見てなかったなと思い全部見てしまう。
参考地図 姫路駅と飾磨の位置関係がわかって頂けると思う
大きな地図で見るホテルでカバンの中を整理していて気付く。せっかくリアライト(百均のだけど)を買ったのに、本体を持ってくるのを忘れた。台座だけ自転車についてるとかアホか…
風呂に入って考える。明日はどうするか。とりあえず姫路を観光するとして、でも姫路城以外あまり興味無いしなあ。どうしよう。そのあとは、足が痛いし姫路から電車で帰っても良い。でもなあ。せっかくツーリング用のテントやら寝袋やらを積んできたし、キャンプしないと負けた気分だ。明日は当初たどり着く予定だったキャンプ場まで走るか。
諸データ
走行ルート
大きな地図で見る走ってる間の平均速度 17.8km/h
消費カロリー 3280kcal
走行時間 7時間18分
距離 130.7km